ボサノヴァの第一人者 小野リサ
ブラジルが生んだナチュラルな歌声とリズミカルなギター
「ブラジルで飲むコーヒーは本当に美味しい。高い豆は輸出用になってしまうので、ごく普通のものなんですけれど・・・・・・・・」。ブラジルのことを語る時、小野リサさんの澄んだ瞳が一段と輝く。彼女のボサノヴァはほかならぬ、生まれ故郷のブラジルの郷愁から生まれたようだ。
「陽気な友達、独特の料理、豊かな緑、海のきらめき、そして、日常に溢れるMusica Popula Braziliano(ブラジルのPOP音楽)・・・・・・」。リサさんは今も胸に刻まれたブラジルへの思いを育みながら、日本での充実した暮らしを営んでいる。それが、母でもあるリサさんの今日の豊かな歌唱力を生み出しているのだろう。
「十代のころはひたすらブラジルが恋しくて。でも今では日本の奥深い魅力がわかるように。健康的な和食、芸術や日常に現れる伝統的な日本文化、日本人の繊細な精神。能や歌舞伎も、日本の音楽も好きです」。淡々と歌うボサノヴァはラテンの喜怒哀楽をあまり表現しない。「ボサノヴァ禅」ともいわれる所以だ。だが、リサさんが最初に出会ったのはサンバ音楽だった。
父君が四谷で経営しているブラジリアン・レストラン「サッシ・ペレレ」のステージに時々加わった。「サンバの激しさは体力的にも精神的にもどこか違和感が。ある日ボサノヴァと出会い、これは自分の音楽だ、とすぐに実感しました」。そして、リサさんのナチュラルな艶と癒やしを帯びた歌声にのってボサノヴァは日本中に広まった。アントニオ・カルロス・ジョビンら著名なミュージシャンらとの共演で、日本とブラジルを結ぶ音楽ともなった。「歌う仕事を大変だと思ったことはありません。一番大好きなことをできて本当に幸せ。作品が完成した時の喜びも一際ですが、コンサートでお客さまとの一体感は最高です」。海外公演も多く、近年中国ではリサさんのボサノヴァが大ブームで、訪問は月に数回。マカオ公演では、ブラジルと同じポルトガル植民地の文化の名残を色濃く感じたという。「モザイク広場や東西文化の融合したコロニアル風の町並み、料理などがブラジルに似て懐かしい感じがしました」。海外の公演先では必ず地元の言葉で一曲歌うが、広東語のボサノヴァも好評だったという。
「音楽はインスピレーションの沸くままに。ヒントは何気ない会話や、すれ違った風景だったり、即興です」。これからの活動にも具体的なプランはない。自然のままに、野心も衒いもない。「夢は世界で共有できる音楽を広めること」。どこか遠い国のアクセントを感じさせる口調に、一瞬、熱っぽさが宿った。
●日時/2012年2月24日(金) 19:00~22:00
●会場/Q.E.D クラブ 東京都目黒区中目黒1-1-29
●定員/60名さま
●会費/お1人さま 28,000円(コンサート代、お食事代、飲み物、サービス料、消費税込み)
※キャンセル締切は2012年1月23日(月)
締切以降はキャンセル料が100%発生いたします
※お食事はフレンチのフルコースです。コースに含まれない料理、飲み物の追加は別途料金となります
※イベントのお席は禁煙です
主催/クラブ・コンシェルジュ株式会社