創業1552 年のフォンジャラ醸造所は、ラヴォー地区の雄大なぶどう畑のほぼ中心に当たるエペスにあります。スイス最古の家族経営の醸造所で、現在のオーナーは13代目にあたるパトリック・フォンジャラ氏。醸造所の庭はレマン湖を一望するテラスになっており、真下にカラマンのぶどう畑が広がっています。
フォンジャラ家は個々のグラン・クリュ畑のシャスラを中心に、多彩なワインをリリースしていますが、醸造所の庭の延長でもある「カラマン」のシャスラは、パトリック・フォンジャラ氏にとって特に愛着があるワインです。樹齢55年のシャスラは、目前に迫るフランス・アルプスの山々を前に、心地よい風を浴びて育っています。「テルミック」と呼ばれるこの風は、陸の温度と湖の温度の差から生じる熱上昇風で、ぶどう畑を優しく撫でるように吹きます。
フォンジャラ醸造所の詳しいご案内はこちら「ラヴォー カラマン グラン・クリュ」
カラマンはスイス国内で最も小さなアペラシオンです。面積はデザレーの3分の1以下、デザレー以上に希少で入手が困難なシャスラです。フォンジャラ家のカラマンは、りんごの花の優しい香りとみずみずしい白桃やメロン、柑橘類のアロマにあふれています。カラマン特有の、キレの良いミネラリティも感じられ、酸味はあくまでまるく柔らか。長い余韻が楽しめる、清々しさと透明感にあふれるシャスラです。