ドメーヌ・ド・ラ・ピエール・ラタン
シャブレー地区のポテンシャルを最大限に引き出す造り手
ラヴォー地区南端のモントルーからさらに南へ、ローヌ川の上流に向かって進むと、名高いワイン村、イヴォルヌやエーグルを擁するシャブレー地区があります。ジェクスさんは、醸造専門学校を卒業後、ドイツの名門ワイナリー、ビュルクリン=ヴォルフ、続いてナパヴァレーの名門ワイナリー、ベリンジャーへ。その後、やはり自分のワインを造りたいと思い、故郷でワイナリーを興されました。醸造所名のドメーヌ・ド・ラ・ピエー ル・ラタンは「ローマ人の岩」という意味です。イヴォルヌは古代ローマ人がアルプス越えをする通り道だった村で、道標の岩が置かれていたのです。ぶどうは東側の山々の南向き斜面で栽培されています。主要品種はもちろんシャスラです。
「エーグル グラン・クリュ クロ デュ コロッセ グリエ」
シャブレ地区のエーグルはイヴォルヌと並ぶシャスラの名産地として知られています。エーグルのぶどう畑の中でも「クロ ド コロッセ グリエ」は「デザレー」や「クロ・ドゥ・ ロシェ」と同じく、中世の修道士が開墾した円形劇場を思わせる石垣の畑で、偉大なシャスラを生み出しています。
2017年産は、ミネラリッシュで力強い骨格と繊細で重層的な果実味を併せ持つ、崇高で奥行きと深みのあるシャスラです。