「親と子の才能発掘塾」とは?

日本の将来を担う、未来あるお子さまたち。彼らがわが国を支える頃、世の中はどのようになっているのでしょうか。これからの時代は、自分で判断し、たくましく生きていける力を養うことが求められています。   クラブ・コンシェルジュと日経CNBC が主催し、アウディ ジャパン 株式会社の特別協賛を得て2011年10月にスタートした、日本の未来を築く子どもたちのための「親と子の才能発掘塾」。日本の未来を担う子どもたちのために、各界の第一線で活躍する方々を講師にお招きし、子どもたちの可能性をひろげ、夢を実現するための特別授業を行います。より実践的なテーマを毎回取り上げています。講義を通して親子のコミュニケーションが深まることも目指しています。

                   
主催       特別協賛    
過去に開催した塾について
2013年
「サッカー塾」 8月3日(土)
講師: ラモス瑠偉氏
当日の様子
動画
「茶道塾」 9月7日(土)
講師: 小堀宗実氏
当日の様子
動画
 
2012年
「芸術塾」 5月12日(土)
講師: 松井守男氏
当日の様子
動画
「ジャーナリズム塾」 6月2日(土)
講師: 伊藤洋一氏
当日の様子
動画
「起業塾」 10月20日(土)
講師: 真田哲弥氏
当日の様子
2011年
「金融塾」 10月22日(土)
11月12日(土)
講師: ロバート・アラン・フェルドマン氏
当日の様子
「写真塾」 11月26日(土)
12月10日(土)
講師: 管洋志氏
当日の様子
 
親と子で楽しむ「茶道塾」

テーマ

日本文化に誇りを持とう。
茶の湯を通して心を豊かにしよう。


【講師: 遠州茶道宗家13世家元小堀宗実(こぼり・そうじつ)】
1956年、遠州茶道宗家12世小堀宗慶の長男として生まれる。学習院大学卒業の後、臨済宗大徳寺派桂徳禅院にて修業を積み、81年師から「宗以」の号を授かる。2000年大徳寺管長福冨雪底大老師から、「不傳庵」「宗実」の号を授かり、01年、13世家元を継承する。『茶の湯を通して心を豊かに』をモットーに、伝統文化の普及と精神文化の向上に努め、海外においても文化交流活動を積極的に行なう。特に青少年の育成に茶道を取り入れ、世界中で子供たちの茶道講座「遠州流茶道子ども塾」を開講しています。著書に『父、小堀宗慶の背中』(角川マガジンズ)などがある。

【当日の様子について紹介】
茶の湯について家元直々にご指導をいただくという大変貴重な機会になった今回。まずは、子どもたちの中から2名がお客様となって、点てたお茶をいただく実演をしていただきました。実演に際し、家元から「お先にいただきます」「大変結構です」「ごちそうさまでした」というお茶でもっとも大切な3つの挨拶を、感謝を表すことばとして学びました。茶道のお点前のいろいろな決まりごとについては、「茶道は決まりごとがたくさんあって、堅いイメージがありますが、その決まりごとにはそれぞれの意味合いがあるのです。」といくつか具体的な事例をあげて分かりやすく教えていただきました。その後、いよいよ実際に家元のご指導の元、着物を着た実技の先生と一緒に、「茶筅を使ってお茶を点てる」「お菓子とお茶を運ぶお運びをする」「お菓子とお茶をいただくお客様になる」に3つの役割を交代しながら、子どもたち全員が学びました。「心が一番大切であり、その心を養うことがこれからますます重要になる」と語る小堀先生。最後に、茶道でも大切な感謝の気持ちを表した手紙を、保護者と子どもたちが交換。子どもたちは「茶道塾」の修了書もいただきました。保護者の方からは、「お家元に褒められて喜ぶ子どもたちの姿から、分かりやすく物事を説いて、褒めて、伸ばすことの重要性を再認識した」というお声も数多くいただきました。


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親と子で楽しむ「サッカー塾」

テーマ

夢をあきらめない。


【講師: ラモス瑠偉(らもす・るい)】
1957年、ブラジル生まれ。J リーグの発足で、ヴェルディ川崎(現東京ヴェルディ)の中心選手としてJ リーグ創生期のクラブ黄金時代を支える活躍を続けました。元J リーグ監督。90年、北京アジア大会日本代表。92年、アジアカップ日本代表。93年、ワールドカップ予選日本代表 フットサルの元日本代表選手。現在は日本サッカー協会傘下にあるビーチサッカー日本代表監督。愛称の「カリオカ」は「リオっ子」という意味で出身地に由来します。「36歳85日」の日本代表最年長得点記録(2013年時点)を持っています。

【当日の様子について紹介】
ラモス先生の子どもの頃の夢は、もちろん「サッカー選手になること」、そして「ブラジル代表になること」。激しい練習やブラジルからひとりで日本に来ての暮らしなど、辛いことから逃げずに夢を追い続けられたのは、遠く故郷にいる家族やチームの仲間への想いだったといいます。「自分にとって夢を実現するための大きな原動力は“家族”。サッカーも自分のためにプレイするのではなく、家族やチームのためにプレイすることで一流になっていける」と語るラモス先生の熱い言葉に、どんどん引き込まれていく子どもたち。ここで、「チームのために私は何かできる?」か、親子で考える課題が出ました。サッカーボールの形をした紙に子どもたちがどんどんキーワードを書いて、黒板にあるゴールポストに貼っていきます。集まった言葉が一つになって「最強のチーム」の姿が出来上がっていきます。「親や家族やチームメイトへの感謝」や「人に対する思いやり」の大切さ、「努力することの意義」を教えてくださいました。「“家族”こそ、一番身近なチーム。よいチーム作る要素は家族においても重要なのです」という先生の言葉に、保護者の方からも共感のお声をいただきました。身近なところに夢を叶えるためのヒントがあるのだと親子にとっての気づきの一日にもなったようです。


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親と子で楽しむ「起業塾」

テーマ

成功のひけつ


【講師: 真田哲弥(さなだ・てつや)】
KLab(株)代表取締社長。大学在学中に19 歳で起業し、成功と挫折を経てインターネットの可能性に着目。1998 年には㈱サイバードを設立し代表取締役副社長兼CTO に就任。2000 年にJASDAQ 上場。同年、R&D 部門として携帯電話向けソフトウェア研究開発型企業KLab㈱を設立、代表取締役社長CEOに就任。世界初の技術を数多く生み出すなど、新しい技術を創造し続ける一方、‘09 年にはSNS市場にも進出、ソーシャルゲーム「真・戦国バスター」などヒット作品を生み出す。‘12 年には東証一部上場変更。リーディングカンパニーとして業界を牽引する。グローバル市場へも進出、世界最大規模のソーシャルベンダーを目指して挑戦を続けている。

【当日の様子について紹介】
IT業界の草分けである真田氏は、「人と違うことを、誰よりも先にやる」こと、「そのためにたくさん考え、たくさんのアイディアをだすこと」がビジネスにおいて大切だと考えていらっしゃいます。「新しいおもちゃ屋さんを作ろう!」という課題を軸として講義はすすみます。まず挙手制で「新しいおもちゃ屋さん」のアイディアをどんどん出し、ボードに貼り付けていきます。次に、親子でブラッシュアップ。「どこにつくる?」「お客さんはどんな人?」など、具体的なイメージをふくらませていき、最後にグループワークで力を合わせてまとめることに取り組みました。5人1組のチームでアイディアを出し合い、みんなで意見を調整し、カタチにしていきます。模造紙にアイディアまとめたら、発表です。「迷路のあるおもちゃ屋さん」「入院している子どもたちにおもちゃを貸してくれるおもちゃ屋さん」など真田氏もうなるユニークな発想が次々と披露されました。新しいアイディアをみんなで形にしていく面白さを体験した子どもたちは短時間のうちに起業への関心を高めていました。真田氏からは、「成功のひけつ」として、「リーダーシップ・目標をもつこと・自信をもつこと・流行を読むこと・人より働くこと・仲間が集まってくること」が大切であると提言されました。その想いはこの塾を通してお子さまにしっかりと届いていました。


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親と子で楽しむ「ジャーナリズム塾」

テーマ

自分で判断する力を養おう、これからの日本を考えよう


【講師: 伊藤洋一(いとう・よういち)】
経済ジャーナリスト。1950 年長野県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業後、時事通信社に入社。ニューヨーク特派員などを歴任。86 年、住友信託銀行に入行、為替ディーラーとして活躍。現在、三井住友トラスト主席研究員。金融市場からマクロ経済、特にデジタル経済を専門とする。著書に 『ほんとうはすごい!日本の産業力』(PHP 研究所)、『日本力』(講談社)、『カウンターから日本が見える 板前文化論の冒険』(新潮新書)など。日経CNBC「日経ヴェリタストーク」、テレビ朝日「やじうまプラス」、関西テレビ「スーパーニュースアンカー」などテレビ番組にも多数出演中。

【当日の様子について紹介】
ジャーナリストの仕事とは、いろいろなものに関心を持ち、なぜかな?何が真実かな?といつも考え、それを現場に行って調べ、様々なツールを使って発信することだと伊藤先生は語ります。身近なことから世界のことまで、幅広い様々な事例をあげ、子どもたちの好奇心を次々にかきたてていきます。「同じ出来事でも、人それぞれの考え方や状況により、捉え方が異なり、メディアによっても報道の仕方が異なる。それらを正しく判断するために、自分の頭で考え、様々な情報を比べて考えることが重要だ。」ということを教えていただきました。日本国内の見方だけでなく、世界の見方、幅広い視野を取り入れるという趣旨のもと、日本以外で興味のある国やその理由、日本が世界に誇るすごいところを、親子ペアになって考えていただきました。グローバルな視点をもつことで、より日本ってすごいと皆が感じた瞬間でした。その後、子どもたちは、伝えるということの練習のため、決められた時間内にテレビカメラの前で自分の意見を発表するという、キャスター体験にも挑戦。チャンスを与えれば輝く、そんな子どもたちの可能性を感じました。


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親と子で楽しむ「芸術塾」

テーマ

みんなで作品を創造しよう


【講師: 松井守男(まつい・もりお)】
レジオン・ドヌール勲章受勲画家。1942 年、豊橋市生まれ。67 年、武蔵野美術大学造形学部油絵科を卒業と同時に、渡仏。以降、パリに居住。98 年よりコルシカ島に転居。00 年、フランス政府より芸術文化勲章受勲。03 年、パリのユネスコ(ミロ・ホール)にて個展開催。フランス政府よりレジオン・ドヌール勲章受勲。05年、「愛・地球博」にてフランス公式画家に選出され、 フランス館に作品展示。08 年、スペインサラゴサ万博にて再びフランス公式画家に選出され、フランス館に作品展示。10 年、豊橋市美術博物館にて「松井守男回顧展」、長崎原爆資料館にて「ノーモア長崎 松井守男展」を開催。

【当日の様子について紹介】
「アートはたたかいだ」という松井先生。画家志望だという子どもたちもたくさん参加された中で、先生からは子どもたちへの約束として、「うまく描こうとしない、今までやったことのないやり方で描く」という条件が出されました。 4.5×2mの大きな模造紙2枚が今回の子どもたちのキャンバスです。創作のテーマは「光」。子どもたちは、持参した画材で、いつも使わない色を使うことや目をつぶって描くこと、利き手と逆の手で絵を描くことなど、先生からは子どもたちの様子を見ながら次々に課題が与えられます。自分の持ってきた道具を隣の人と交換すること、自分の描いた絵と友達の絵をつなげることなど、自分ひとりの思い通りに行かない様子に子どもたちは戸惑いながらも、先生から出された課題に挑戦していきます。最後には、今まで描いていた絵を交換し、友達が描いていた絵をよりよくするために自由な何かを加えて描くという課題が。そこには壊される悔しさや、調和するしあわせを子どもたちに体験してほしい、「絵を描くことで厳しさを知ってほしい。そしたら厳しさにたえられるし、つらさを知ることで人に優しくなれる。」という先生の想いがありました。記念撮影の写真には、完成した大きな絵と、たたかいを終えた子どもたちの晴れ晴れとした表情が写っていました。


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親と子で楽しむ「写真塾」

テーマ

上手な写真の撮り方


【講師: 管洋志(すが・ひろし)】

日本大学芸術学部写真学科卒業。(公社)日本写真家協会常務理事。日本とアジアの神意識、自然界をベースに撮影、発表し続けている。1977 年第8 回講談社出版文化賞写真賞、1984 年第15 回講談社出版文化賞写真賞、1987年第6 回土門拳賞、1998 年第14 回東川賞国内作家賞など数多く受賞。写真集多数。日本大学芸術学部写真学科客員教授。

【当日の様子について紹介】
写真を撮るうえで一番大切なことは、「わくわく、どきどきした時に撮ること」と、管先生は語ります。それをふまえた後、カメラの構え方、構図の考え方、光の使い方、被写体をじっくりと観察し、そのチャームポイントを見つけるなどの写真を上手に撮る方法を教えてくださいました。そして相手の良い表情を引き出すためには、声をかけてコミュニケーションを取りながら撮影することも重要だとも。実習に移り、会場内で写真を撮る子どもたち一人ひとりに、声をかける管先生。はじめは恥ずかしがっていた子どもたちも、活き活きと写真を撮りだし、積極的に。大人にはない独創的なアングルや視点で撮影している様子がいたるところで見られました。1回目の講義の後、「自分の好きなものを撮る」という宿題が出されました。2回目の講義は、宿題で提出された作品の鑑賞会でした。先生も舌をまくほど個性豊かな写真が集まりました。「好奇心や感情を素直に表に出すことができれば、必然的にいい写真が仕上がるんです。今後日本を支える子どもだちが、好きなものにまい進し、その気持ちを忘れなければ、きっといい社会がうまれますよ」と語る管先生。終始笑顔のたえない塾となりました。


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親と子で楽しむ「写真塾」

テーマ

金融市場のしくみ、お金を殖やすには


【講師: ロバート・アラン・フェルドマン】
1998 年2 月、チーフ・エコノミストとしてモルガン・スタンレー証券会社(現:モルガン・スタンレーMUFG 証券株式会社)に入社。2003 年4 月、株式調査部長を経て、2007 年12 月より経済調査部長に就任。日本経済の見通しや金融市場動向及び政策動向の予測を行うとともに、テレビ番組出演や雑誌寄稿、講演などの対外活動にも積極的。2000年から「ワールドビジネスサテライト」(テレビ東京系列)にコメンテーターとして出演している。

【当日の様子について紹介】
2回に渡り行われた「金融塾」。金融市場のしくみについての回では、お金の意味や為替など身近なことを例にあげ、分かりやすくご説明いただきました。また、先生から与えられた課題に、子どもたちと保護者のペアで力を合わせて取り組んでいただきました。その後の発表では、子どもならではの柔軟で豊かな発想で面白いアイディアがたくさん出てきました。お金の殖やし方の回では、子どもも大人も先生に真剣な面持ちで質問されていました。フェルドマン氏からは、最後に、「みんなが欲しいものを作って売ること、また人の役に立つために働くことが富への道。」として、フランクリン・ルーズベルトが遺した「富を築くための4か条」として「倹約すること・慎重であること・勤勉であること・謙虚であること」が大切だと提言されました。当日行われたアンケートでは「金融塾に参加して子どもが毎日、新聞で株価をチェックするようになった」、「ニュースに関心を持つようになった」など、子どもの成長が見られたというお声もいただきました。


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